腸内環境をチェック・検査するためには病院に行って大腸内視鏡検査などを受ける方法があります。

しかし、大腸内視鏡での検査となると費用・料金面だけでなく、気持ちの面でもなかなか気軽にはできないと思います。

そこで今回は、自宅で自分でできる、もっとも簡単な腸内環境のチェック方法についてお伝えします。

もっとも簡単な腸内環境のチェック・検査方法とは?

では、自宅で自分ででき、もっとも簡単な腸内環境の検査方法とは何なのかと言うと、ズバリ、排便をチェックする方法です。

「大便」とは、漢字で「大きな便り」と書きます。

つまり、これは「便」というものが「今、自分の腸内環境は、こういう状況にありますよ」と私たちにお知らせしてくれている「体からのお便り」であることを意味しています。

実際、私たちの大便の中には、食べ物の残りかすだけでなく、胃や腸の粘膜からはがれる細胞や細菌類などが含まれており、その中には大腸菌をはじめとする100種類以上の細菌が存在すると言われています。

そのため、日々の排便をチェックすることで、自分の体調や腸内環境について、さまざまな情報が得られるのです。

理想的な排便とは

理想的な排便とは、以下のような排便を指します。

  • 便の色は黄褐色
  • 硬すぎず柔らかすぎないバナナ状の便が出る
  • 1日1回以上の自然な排便がある
  • 刺激臭や悪臭がせず、たくあんのような漬物系のにおい
  • 腹痛や残便感などがなく、すっきりした排便感
  • こういった排便を基準にしながら日々の自分の排便状況をチェックしていくことで、腸内環境や体の調子の変化を自覚しやすくなります。

    排便による腸内環境の5つのチェック方法

    排便によって腸内環境をチェックするときは、以下の5つのポイントをチェックするようにします。

    大便の色をチェック

    大便の理想の色は黄褐色(黄色に近い色)です。

    腸内にビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が多い場合は腸内環境が弱酸性に保たれて、便の色は黄褐色になります。

    一方、腸の中で悪玉菌が多くなると腸内環境がアルカリ性に傾き、便の色が茶褐色から黒褐色になっていきます。

    そのため、健康な人の大便の色は黄褐色をしていると言われています。

    大便の形・水分をチェック

    大便の理想的な形は、適度に水分を含んだ「バナナ状」(水分含有率70~80%)の便です。

    これ以上水分が多くなると「半練り状」、「泥状」となりますが、硬さ的には、バナナ状~半練り状あたりであれば健康な便と言われています。

    この便の水分が70%以下になると便は硬くなり、便秘の人に多い「カチカチ・コロコロ状」の便は60%以下となります。

    私たちの便は通常、腸の中で平均時速10cm程度のスピードで進んでいますが、この移動スピードが遅くなることで便の水分が吸収されすぎて便が硬くなり、さらに進み方が鈍くなってしまう状態が便秘と言えます。

    また、水分が90%を越えると「水様便」と言われる便になり、排便回数も増えますが、これがいわゆる「下痢」と呼ばれる状態です。

    大便の臭いをチェック

    健康な人の大便はキツい刺激臭などがほとんどせず、「たくあん」などのような漬物系の酸っぱいにおいだと言われています。

    腸の中でビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が優勢となっていて、腐敗の元となる悪玉菌が抑えられていると、大便やおならのにおいも刺激臭のある悪臭から発酵性のにおいへと変わり、においの強さも軽減されます。

    逆に、大便やおならがくさい時は腸内環境が悪化していて、腸の中での腐敗により有害な物質が作られている証拠と言えます。

    大便の悪臭の元のなっている成分には、発がん性や有毒性のあるものが多いため、便やおならのにおいがキツい人は、注意が必要です。

    排便の頻度をチェック

    理想的な排便の頻度としては、一般的に「1日1回以上」と言われています。

    (個人的な経験上では、食べたら食べただけ出るのが自然だと思うので、本当に腸内環境が良くなってくると1日1回でも少ないと感じています)

    ただし、現在、便秘気味で毎日お通じが来ないという方の場合は「毎日必ず出ないとダメ」というように、あまり気にしすぎると自律神経のバランスが崩れて、よけいに便秘がちになってしまう可能性も考えられます。

    そのため、「少しずつ改善していければOK」ぐらいの感覚で、ゆったりとした気持ちでいることも大切です。

    排便感をチェック

    排便したときのスッキリ感や残便感なども、意識してチェックすると、日々の腸内環境の良し悪しが分かってきます。

    例えば、便がカチカチでお尻が切れ痔になってしまうなどの場合は、痛みをともなっており、排便感も腸内環境も良いとは言えませんが、適度な柔らかさでスルっと出て残便感も無いという場合は、排便感も腸内環境も良いのだと分かります。

    便秘を解消していくためには、日々の排便状況をチェックして、自分の体の声に耳をかたむける意識が大切です。